*araisara 〜変遷-時の流れとうつりゆくもの〜

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araisaraは服を通して日本の文化や伝統的な技術を次の世代へ残して行きたいという想いを込め、デビューから3シーズン毎回伝統工芸の染めやオリジナル素材「時織ーTOKIORI」を取り入れ、東洋の美を感じさせるコレクションを発表しています。


「時織」とは様々な時を経て裁ち落とされた生地裂を何十万枚 も継ぎ合わせ、現代のレースやチュールと組み合わせて創るオリジナル素材のことです。一枚の時織の中には古くは明治時代の着物地をはじめ、人から人へと大切にされてきた 年代物の生地裂をみることができます。今回は本来見せることのない帯地の裏面に出る光沢ある渡り糸が主役となり新たな素材として蘇りました。


陽変染/ようへんぞめ

陽の光が生地に宿り、光 源によって色が変化する染め。


陽変染のルーツは平安時代初期「幻の染」と呼 ばれ、重要な儀式に使われていた日本最高位の染め物で、約1200年もの間一般にほとんど知られることのなかった「黄櫨染」(こうろぜん)にあります。「陽変染」は、植物染料だけを使っていた「黄櫨染」と違い、太陽光及び光源で色が変化する特殊な染料を微妙な配分で掛け合わせ、グレーがパープルに、黒が赤にと劇的に色が変化する神秘的な染め物です。職人と共に四季の風景、風の動き、自然の壮大な移り変わりを一枚の布にたくし、「変遷 -時の流れとうつりゆくもの」をテーマにした今回のコレクションが生まれました。